

2002/09/23 release
GARC-0001 ¥2,000-
[01] 紫の空
[02] 無防備な彼
[03] ほこりまみれ
[04] グッバイダーリン
[05] ルール
[06] 休日のブラックホール
[07] それから
[08] 灰色と赤
[09] MOVIE SHOW
[10] スラム
[11] 印象
収録曲の極私的解説 by 井上 英之 [Vocal, Guitar]
紫の空
第1期ガルシアの中では、代表曲だった・・・といえるのではないでしょうか。アルバムの1曲目を飾る曲。テーマとしては、ひじょ~に恋に破れる歌の多いガルシアですが(苦笑)、珍しく前向きなラブソング、だと思います。サビのメロは、ガットギターを弾いてる時、スコーンと降りてきたもの。あまりにこう・・・キャッチー過ぎる感じがして、一時期演りたくなくなった時期なんかもありました。でも、ここまできたら逆に、もう平気です(笑?)。しかし、サビ部分における山田のバスドラの嵐は凄過ぎる~。今なら、こうはならないだろうな~(汗)。
無防備な彼
作家、中上健次の作品にインスピレーションを受けてできた曲。中上氏の書くドラッギーな作品が好きです。ドラスティックでヤクザな感じが好きです。村上龍ほど幼稚でもないし、村上春樹ほどかっこつけてネチャネチャしていない。19歳のジェイコブ。灰色のコカコーラ。ちなみに、サビの歌詞、「標本箱の~」は、森田芳光監督の映画「それから」の中で、松田優作が呟く台詞。漱石の原作にはないんですけどね。
ほこりまみれ
ガルシアの初のオリジナルということで、なかなか思い出深い1曲。改めて今演ってみると、展開&転調だらけでよくまぁこんなの作ったな、という感じです。サビメロは、とある朝、むくっと起きてロフトからすべり落ちて、そのままガットギターを抱えて・・・という風に、夢の中でできたもの。歌詞は、近所の坂道をくそ暑い夏の日にね、2人乗りしてるカップルを見かけたのがきっかけです。そのカップルのワクワク感と、新しいバンドで初のオリジナルに挑んでいる自分自身のワクワク感が、うまくシンクロした結果でしょうか。レコーディングも、おもしろかったなあコレ。唯一、予めフレーズを考えて弾いたギターソロが聞けます(笑)。当時はスティーリーダンとかにはまっていたので、何となくフュージョン的な、それっぽいソロになってます。中間部分に一回だけ出てくる、エレキとアコギとベースの、ユニゾンのリックもお気に入りです。
グッバイダーリン
これも、第1期ガルシアの代表曲でしょうか。極ワタクシ的にはガルシア的なR&Bを作りたかった。ロックバンドでR&Bソングを、というのは僕のひとつの目指す形でもあります。サビメロ、良いのができなくてデキナクテて、歩いてても悩んで風呂に入っても悩んで、「むきぃ~~~!!!」ってなってる時にウ〇コしてる途中にスコーンと降りてきてハマリました(笑)。だって本当なんですもの。ごめんなさいね。レコーディング時には、言葉の発音の仕方で全然違う印象になったりして、ものすごく勉強になった曲です。
ルール
比較的、へヴィーなリフでほぼワンコード。もろにジャムってできた曲です。ブレイク部分での<てっちゃんジャンプ>が、ライブでは定番になりました。ルールを嫌う男が、結局ルールを作ってしまうという・・・まったく世の中ってヤツはよぉ~~・・・ってな感じでしょうか。レコーディングでは、ギターのフィードバックを効果音的に使うため、アンプのキャビを3つ位並べて、ハウリングとフィードバック専用のチャンネルで録りました。考えられないほど贅沢な環境でした(笑)。1曲中ずっとアームを使いながらヒャオヒャオやってて、おもしろかったな~。
休日のブラックホール
イントロの、ミャミャ~ン・・・というシタールの音。これがやりたくて作ったといったら・・・過言な曲ですが。。。イメージはコッポラ監督「地獄の黙示録」そのまんまです。ドアーズ。ジ・エンド。アルバムでのてっちゃんのベースは、確か音源のベース音とミックスしてあったはず、山田も途中までクリック聞きながら叩いて、終盤のとあるポイントでパッとクリックを切ってもらって、そのまま自分のペースで一気に加速して、結局ブラックホールに吸い込まれて消えてしまうんですね。
それから
夏目漱石が大好きで、その中でも「それから」が秀逸だと思ってまして。映画も素晴らしく、もう50回くらい観たんですけど。この曲もアルバム発売の前に、シングル盤が出たりして、なかなかの人気曲だったかと思います。アルバムでは、レギュラーチューニングのままでスライドソロなんかも弾いていますが、やらなきゃよかった(汗)。シングル盤の方では、<一弦ソロ>みたいなヘンテコなソロを弾いています。ライブで弾くのはこの一弦ソロの方でした。な~んか、変わったことやりたかったんでしょうね(笑)。
灰色と赤
この曲を作っている時、車の中でリハのテープを聞いていたんですね。その時、弥彦のシーサイドとか走ってたんですけど遠くにスパ~ンと広がる海の静けさと、くら~いこの曲の感じが不思議と自分の中でバッチリはまってしまいまして。。。僕の中では、この曲の印象は「海」です。もし叶うならば、サビの後ろに重厚なストリングスでも入ったら、すごくドラマチックだろうな~なんて思ったりしています。
MOVIE SHOW
今も変わらないんですが、当時から映画が大好きで、それも映画館に足を運んで観るよりも、自分の部屋でビールを飲みながら、レンタル映画を観る方が圧倒的にすきなのです。で、そんな景色をちょっとセクスィービームな感じで歌にしたものです。リフも変拍子で小難しげに聞こえますが、テキトーにジャムってて出来たリフです(笑)。それでもやはり、リフのインパクトが強かったため、ライブでは1曲目に演ることが多い曲でした。
スラム
これまたアメリカ映画からのインスピレーションでしょうか。。。ゴッドファザー、スカーフェイス、レザボアドッグス、パルプフィクション・・・その辺りのバイオレンシブな設定に、ドジな男が主人公でもいいな~なんていう妄想を歌詞にしてみました。そうそう、「タバコ屋のおやじ」ってのはそのまま「スモーク」の主人公がモデルですね。Aメロの後ろで、ワウを踏みながらカッティングするんですが、これがなかなか難しかった。「まあそれはジョーク!」っていうキメの台詞、ベタでキザな阿呆みたいで(笑)、案外気に入ってます。
印象
僕がガルシア以前に組んでいた「DELTA」というバンドの曲をカバー。DELTAとして作った最後のオリジナル曲でした。すごくこの曲が好きだったので、DELTAメンバーにもきちっと了解をもらってアルバム収録。ベース&ドラムはほぼ原曲通りの完コピ(笑)。最後時計の音が残りますが、アルバム最後の曲としてふさわしい感じだったのではないかと思います。
